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Motto Kagayoi Vol.1 2021.03 国立科学博物館 特別展「宝石」

Motto kagayoiは様々な角度から、宝石やジュエリーの魅力とかがよいの世界をもっと知っていただこうという情報配信です。 現在開催中の国立科学博物館の特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」にて、kagayoiの作品が展示されています。kagayoiデザイナーの沢村(以下S)とkagayoiチーフコーディネーターの小畑(以下O)が、展覧会を取材し、見どころポイントをピックアップしてご紹介。地球がうみだすキセキの魅力を探ります。(特別な許可を得てマスクを外して撮影しています。会場内ではマスクの着用が必要です。)

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第一章原石の誕生〜原石はどこでどのようにできるのか〜

ここでは、ダイヤモンド、アクアマリン、ルビーなどの様々な原石が並びます。宝石は、地中で採れるイメージですが、例えばダイヤモンドは、地球の奥深くの高温マグマが固まる過程で少しずつ結晶となりできます。少しずつといっても、数億から数十億年前に地中深くで結晶化しており、火山の噴火などで、地表近くに運ばれてきて、やっと人間が見つけだします。また、マグマは地上に噴出せず、地中で何百万年もかけて固まることもあり、その過程で様々な成分が凝集して結晶が生まれます。マグマの一部は岩石の割れ目を通って、周囲と反応したり成分を分離させたりしながら固まることもあります。そうやってエメラルドやアクアマリンなどは、岩石の割れ目などに結晶化します。一方、ルビーやガーネットは、マグマなどの熱や圧力により、元の岩石が分解されて再結晶化することで、原石として母岩にくっついた状態で発見されます。

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(写真左/ダイヤモンド/鉱物名ダイヤモンド/南アフリカ産/ダイヤモンド工業協会所蔵、写真中央/アクアマリン/鉱物名緑柱石(Beryl)/ブラジル産/協力:翡翠原石館、写真右/ルビー/鉱物名コランダム/ミャンマー・モーゴック産/端浪鉱物展示館所蔵(アクアマリンとルビーは第三章の展示物です))

O. こんな大きくて綺麗な原石を見るのは初めてです。これが日々目にしているジュエリーたちの元の姿なのですね。宝石の成り立ちって知っているようで実は詳しく知らないのでとっても楽しみです。なるほど、ダイヤモンドってこんなふうに石にくっついている状態で見つかるんですね。

S. ダイヤモンドも原石の状態だと、まだまだ石という感じで、それがあの輝く宝石になるとは想像できないですよね。それに比べて、アクアマリンやルビーは、既にただの鉱物ではないのが一目でわかりますね。綺麗。

O. ほんとですね。特にこのアクアマリンは、透明感があってとてもキラキラしていますね。発見した人は美しさに息をのんだ事でしょうね。

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S. 原石の結晶構造がそのまま反映されて見える石は、イキイキ見えてきませんか?自然の中で成長してきたパワーを感じます。高さ訳2.5メートル超えるアメシストドームは圧巻ですね!

O. これはまた大きな結晶ですね。中に入れそうなくらい大きい!地球のパワーを感じます! アメシストは、マグマとは異なり、低温の熱水(数十度〜100度くらい)が岩盤などの割れ目から上昇していく熱水脈の間に見つかる鉱物で、熱水に溶け込んでいる物質が温度と圧力の低下とともに溶けきれなくなって隙間に沈澱したり充填したりしてできる鉱物です。

O. カガヨイでもダイヤモンド、アクアマリン、ルビーなどいろんな宝石を使用してますけど こんなふうに奇跡的に生まれたものなのだと思うともっと愛情がわきますね。

第二章原石から宝石へ〜原石はどのようにして宝石になるのか〜

国立西洋美術館の「橋本コレクション」から約200点の指輪が展示されています。古代から現代まで指輪にセットされた宝石で、カットの歴史をたどります。(取材日:3月8日)

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S. 近代になっていくにつれて技術が巧みになっていくのがみてとれますね。 特にダイヤモンドのカットの歴史はラウンドブリリアントが発明されてからガラリと変わりますね。

O. ほんとカット面の少ない落ち着いた輝きのローズカットの輝きと58面カットのラウンドブリリアントカットでは、大違いですね!kagayoiでもローズカットのダイヤモンドを使用したり、カガヨイオリジナルのカットもありますよね。

S. そうそう、はなかさねのリングに使用しているアクアマリンやアメジストなどは、裏面のカット数を増やして、奥の方からキラキラと輝くような特殊なカットをしてます。 はなざかりの梅のブローチのルビーは一見、カボションカットに見えて、じつは裏面に沢山のカットを施している、バフトップというカットが施されているんです。上品だけれども奥ゆかしい輝きを楽しめるようになっていますね。

O. なるほど、デザイナーのこだわりが詰まっていますね。

S. 石の研磨は昔と違って手作業だけでなく、石をCTスキャンして無駄なくカッティングできる技術も使用されてると聞きました。カット技術は日々進歩していますね。今後はどんな面白いカットが生まれてくるのか、も楽しみになります。

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kagayoiはなかさねコレクションのアクアマリンリング「月草」アメシストリング「紫苑」モルガナイトリング「樺桜」。後ろ側にカット面をもたせることで、光が反射し石の内側からより輝くオリジナルのカットを施したセンター石には、サファイアを色味にグラデーションをつけてあしらい、中石を引き立てるアクセントにしたデザイン。※特別展「宝石」では展示されていません。

第三章 宝石の特性と多様性〜様々な宝石の魅力〜

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宝石色相環/宝石の色のバリエーション/諏訪貿易株式会社所蔵

O. このカラーチャートみてください!みているだけで幸せな気持ちになりますね。

S. すごいね!全ての色が揃ってる!こんなに沢山ある中から硬度、耐久性などを考えながらkagayoiは厳選したものを使ってるんです。

O. カガヨイのブローチではサファイアやガーネットなど様々なカラーグラデーションのデザインがありますね。

S. サファイアは黒以外は全てある、と言われるくらい色のバリエーションがあるので、グラデーションを表現するにはいい素材です。ただ、色づいた紅葉のもみじをカラーサファイアで表現するのは大変な作業でした。絶妙なグラデーションを表現するために、沢山のカラーのサファイアを用意しないといけないし、石のサイズだってたくさん揃えないといけないわけだから。

O. 以前、デザイン画を見せてもらいました。石のサイズや色合いが指示してあってなんとも緻密でデザイン画というより設計図のようでした。丁寧なお仕事があっての美しさの表現なんですね。

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kagayoiはなざかりコレクションから「かえで だいだい」ブローチと、「梅」ブローチ。かえでは黄緑から黄色、オレンジ、様々な色のサファイアを並べることで、自然の紅葉の彩りの美しさを表現。梅のルビーは表面はコロンと艶やかな輝き、内側にカットを入れることで、内側からキラッと赤みをより強調させる煌めきが加わる石のカットにもこだわったデザイン。※特別展「宝石」では展示されていません。

第2会場 花咲く日本のジュエリーデザイン

展示の最後のブースでは、花咲く日本のジュエリーデザインとして、JJAジュエリーデザインアワード2021にて準グランプリを受賞したDiamond Necklace & Earring ~zenshin~が展示されています。日本最高峰の技術と高いデザイン性を評価されたkagayoiのネックレスとイヤリングを間近で見ることができます。

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O. 今回準グランプリ・厚生労働大臣賞をいただいた作品もうっとりとするほど綺麗で丁寧な仕上がりですね。この作品を元にしたシェルとピンクゴールドのシリーズお客様からも大変人気をいただいています。 この作品は御所車の車輪をモチーフにした 「かぐるま」シリーズの最新作ですね。真ん中のスポークの技術が特に綺麗と評判です。

S. 嬉しいですね。車輪が回っているようなイメージをいかにジュエリーに落とし込むかを、工場長が方々の専門家に相談し、金属の工業技術の専門家と独自開発した、技術がつまったパーツを使用しているんですよね。大変な思いをして生み出されたものであり、それがデザインとして美しく完成している技術とデザインのバランスは、まさにキセキ的かもしれません。

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O. 宝飾技術と金属加工の技術のコラボレーションですね。他に類をみない試みです。スポーク部分が車輪のように回っているようでキラキラとして本当に綺麗。。

S. キラキラ輝くものは、小さな子供でも大人でも大好きですよね。宝石には、人間の本能として、何か魅了されたり、元気になったりする要素があるのだと思っています。綺麗なものを見る事で心が少しでも動き、希望をもって前に進んでほしい、という思いをこめたデザインです。

O. 長い長い年月を経て生み出された石が人の手によって見つけだされ、進化した研磨技術によってカッティングされ、その石がデザイナーのインスピレーションを掻き立て、デザイン画として表現され、それを腕のたつ職人がカタチにしていく。目の前にあるこのネックレスも本当に沢山の人たちの手によって生み出されここに存在しているのですね。かつては地球の一部だった宝石が沢山の人の思いと共に、この作品になるまで旅をしてきたみたいですね。出会えた事が奇跡のようです。

S そうですよね。この美しい世界の感動をより沢山の人に体感してもらいたいですね。 原石がたどる旅のようなストーリーを、ここで体験すると、地球の美しさの一部のかけらが、宝石なんだという気持ちになりますよね。だからパワーをもらえるのかもしれません。

O. そんな気持ちに私もなりました。ジュエリーとみんなをつなぐ架け橋になれるようこれからもお伝えしつづけたいです。今回の特別展「宝石」では貴重な経験ができていろいろと勉強になりました。みなさんもぜひ来ていただきたいですね。

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今回の二人のコーディネートは、

沢村/かぐるまシェルミックスイヤリングS(写真上中)/はなかさね ふんわりリングK18YG(写真上左)

小畑/かぐるまシェルミックスペンダントブローチS(写真下左)/はなかさね ふんわりリングK18PG(写真上右)/はなおうぎシェルイヤリングS(写真下右)。

お問い合わせはこちらから

また、二人のinstagramでは、かがよいのコーディネートや、かがよいのデザインについての情報を発信しています。是非チェックください。

デザイナー沢村 instagram: https://instagram.com/tsukasa_m_sawamura

チーフコーディネーター小畑 instagram: https://instagram.com/kagayoi_chief_coordinator_

展覧会詳細 展覧会名:特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」

会期:2022年2月19日(土)〜6月19日(日)

会場:国立科学博物館 地球館地下1階 特別展示室

ご入場にはチケット、事前予約が必要です。

チケット情報はこちら

https://hoseki-ten.jp/ticket.html

kagayoi official instagram: https://www.instagram.com/kagayoi_official/

PHOTOGRAPHER/KENGO DOTANI

EDIT/TSUKASA SAWAMURA

TEXT/HIROKO OBATA